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2021年2月 9日 (火)

『TOTO』(宇宙の騎士) 1977

我がバーチャル音楽喫茶『松和』の「懐かしの70年代館」の推しジャンルの1つが「AOR」。和製英語で「アダルト・オリエンテッド・ロック」。1970年代後半から1980年代前半に流行った「大人向けのロック」という意の音楽ジャンルである。

まあ、1970年代後半から1980年代前半というと、私、松和のマスターは「高校〜大学から社会人なりたて」時代で、AORはリアルタイムに体験している。特に大学時代、聴き始めたジャズに苦戦しながら、閉口して耳休めに、このAORのジャンルのアルバムをよく聴いていた。

今日、久し振りに聴いたのが『TOTO』(写真左)。1977年にロサンゼルスでスタジオミュージシャンをしていたデヴィッド・ペイチとジェフ・ポーカロを中心に結成されたグループ「TOTO(トト)」のデビュー盤である。1978年のリリース。邦題は「宇宙の騎士」。とにかくこの頃のCBSソニーの邦題は趣味が悪い。

もともとはボズ・スキャッグスのバックなども務めたスタジオ・ミュージシャンの集団なので、TOTOの音楽性は、ずばり「AOR」とされるが、これはちょっと短絡的な解釈だろう。

このデビュー盤を聴くと、1970年代のロック、例えば、ハードロックやプログレッシブ・ロックの音楽的な要素をしっかりと内包しており、優れたアレンジの下、演奏テクニックを前面に押し出したインストの展開というフュージョン・ジャズの要素も漂う。
 
 
Toto-first
 
 
いわゆるポップ・ロック出身のAORとは異なる、インストを中心とした演奏の展開をベースに聴かせる、ややフュージョン・ジャズ寄りのアプローチが個性的である。ポップスのバリエーションとしてのAORとはちょっと違う、ややマニアックな音楽性が実に魅力である。

このデビュー盤に収録された全10曲のうち、なんと4曲がA面にシングル・カットされている。ほとんど切り売り状態である。ちなみに、9曲目の「Hold the Line」は、米国ビルボード誌のシングルチャートで5位を獲得している。

音的にもアレンジが優れているだけ、ソリッドな音作りも相まって、今の耳にもほとんど古さを感じない。3作目以降、商業ロック化として、今でも軽んじられる傾向にあるTOTOではあるが、このデビュー盤と次作の『Hydra』は別格。内容的にも優れたAOR盤として十分に評価されるべきアルバムである。

ちなみに、バンド名の由来について,バンド結成以前、メンバーが来日した時に、トイレで「TOTO(東洋陶器)」のロゴを見たことがきっかけという噂があるが(本人達も似たようなコメントはしているが)、これは悪い冗談だろう(笑)。
 
 
 
東日本大震災から9年11ヶ月。忘れてはならない。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。
 
Never_giveup_4
 
Twitterで、松和のマスターが呟く。名称「松和のマスター」でつぶやいております。ユーザー名は「v_matsuwa」。「@v_matsuwa」で検索して下さい。
 

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