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2020年6月13日 (土)

Led Zeppelin Ⅲ (1970)

Zepの特徴は「素晴らしい疾走感」と「濃厚なロック・グルーヴ」そして「ダイナミズムと多様性」。この最後の「多様性」を最大限発揮したのは、このサード・アルバムであった。

『Led Zeppelin Ⅲ』(写真)。1970年10月のリリース。このアルバムは、Zepのアルバムの中でも最大の「問題作」とされる。冒頭の「Immigrant Song(移民の歌)」からして、曲調は従来のハードロック基調だが、響きはどこか「ワールド・ミュージック」風。ルーツ・ミュージック風の旋律の響きは、この曲だけでも、Zepの多様性を十分に感じさせてくれるものだった。

圧巻は2曲目以降。2曲目の「Friends」を聴くと「オヨヨ」と首を傾げたくなる。アコギ中心の演奏なのだ。僕はこの盤を初めて聴いたのは1975年。まだまだ、ロック小僧の耳には、アコギの演奏は「軟弱」に聴こえた。当時、ロックといえば「エレギ」。なんでZepがアコギの演奏なんや、とZepに裏切られた気がした。当時の僕は全くの「お子様」であった(笑)。

ただ、リリース当時の世間の評価についても、当時の僕と同じだったみたいで、アコギの曲が多く、Ⅰ&Ⅱに続いて「ハードなロック」を期待したファンからは「軟弱」と受け取られ、賛否がはっきりと別れた。しかし、今の耳で聴けば、全くそんな感覚は感じない。逆に、ルーツ・ミュージックの雰囲気を導入したことにより、Zepの音楽性の幅が凄く広がった感じがする。言葉は悪いが「単なるハードロック馬鹿」からの脱却を感じる内容である。
 
 
Led_zeppelin_3_20200613105401  
 
 
実はZep自体、それが第一の狙いだったようで、「単なるハードロック・ヘヴィメタルバンドではない事を実証するというよりも、進歩のないバンドではないという事を証明したかった」と語っている(Wikiより引用)。それでも、僕はそれが理解できる様になったのは、30歳を過ぎた「ロックおじさん」になった頃。Zepの音の全歴史を俯瞰して振り返れる様になってからである。

収録曲の半分以上がアコギ・サウンド(A-2およびB面全曲)ではあるが、アコギが変則チューニングであったり、リズムがワールド・ミュージック風であったり、演奏テクニックやアレンジに凝った工夫がなされており、アルバム制作のスタジオ・ワークという点では、当時からして相当に秀逸であり、他のロックバンドに比して、突出して独創的である。

アルバム・ジャケットも独創的。豪華な見開きジャケであり、加えて、表ジャケットが中空になっていて、中に回転する円盤が仕込まれている。この円盤を回転させると、ジャケットにくり抜かれた穴から、色々な絵が見えるという凝った造りになっている。しかし、これが、実はペイジの意に反している。

もともとは、休暇をとった土地「ブロン・イ・アー」で感じた自然の営み、生命の流転といった感覚を表現すべく、農事暦や動物の繁殖サイクルなどを回転する円盤によって順次見せる、というデザインだったとのこと。デザイナーの誤解とセンスの無さによって、ポップなジャケットになってしまったそうだ。なるほど。僕もこのポップなデザインはセンスが無いと感じていたので、ペイジの怒りは良く判る(笑)。
 
 
 
東日本大震災から9年3ヶ月。忘れてはならない。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。
 
Never_giveup_4
 
Twitterで、松和のマスターが呟く。名称「松和のマスター」でつぶやいております。ユーザー名は「v_matsuwa」。「@v_matsuwa」で検索して下さい。

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コメント

ご無沙汰いたしております!
私は昭和31年生まれなので、このアルバムはリアルタイムでした。
当時の私も同じように、何これっ?といった印象でした、1曲目は間奏なしだし、生ギター多いし、4曲目でようやく・・・・70年の10月のことでしたね。
ロックは意外性が大事をそのままいった感じですよね。
私の亡くなった友人が言ってました「ツェッペリンは音の馬鹿でかいフォークバンドだ」と、納得ですね。
この頃からなぜか私はルーツミュージックにも傾倒していったのです。
そんなこと思い出しました。

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