Led Zeppelinの「西部開拓史」
Zepの3枚目のライブ盤について語りたい。そのライブ盤とは、Led Zeppelin『伝説のライヴ - How The West Was Won -』(写真左)。CD3枚組。2003年5月のリリースになる。これが出た時は、かなり「ビックリした」。
Zepの公式ライブ盤はたった2枚しか出ておらず、21世紀になって、もう出ないと思っていた。それが「出た」。「結成35周年記念」という触れ込みで突如リリース。ジミー・ペイジは完璧な音源管理をしている為、ライブ盤がリリースされたこと自体が「事件」であった。しかも絶頂期の1972年の音源である。かなり「ビックリした」。
しかも、ジミー・ペイジが完全監修である。綿密に編集が行われ、オーバーダブはほとんど無い。ライブ音源を最も聴きやすい状態してくれていることが、聴いていてとても良く判る。このライブ盤の音は、ダイレクトに絶頂期の1972年の迫力を伝えてくれる。
改めて、このライブ盤CD3枚組の内容は、Zepの最も全盛期とされる1972年6月25日のLAフォーラムと27日ロングビーチ・アリーナのショウのラ イブ音源からの抜粋。この正式ライブ盤が出るまでは、ブートで人気の高い音源だった。僕はブートには手を出さない主義なので、この2公演のライブ音源は、 その凄まじい演奏力は他に類を見ないほどのライブパフォーマンスとして伝え聞いてきた。
1972年と言えば、最高傑作の誉れ高い『IV』を発表した翌年。このライブ音源の充実度合いと言えば、明らかに「並外れて」いる。Zepの魅力がギッシリ詰まったライブ盤である。ブートを知る人からの情報で、オーバーダブ殆ど無しとのこと。
「Dazed and Confused(幻惑されて)」なんか殆ど編集無しとのこと。つまりは、このライブCD3枚組、1972年のZepの凄さをダイレクトに追体験できる優れものということ。
ジミー・ペイジは、「バンドが最高の状態にあった時期のライヴだ」と自画自賛している。いや〜本当にそう思う。心からそう思う。特に、ジョンジーとボンゾのリズム隊の凄さが思いっきり実感出来る。
ちなみに、タイトルの「How The West Was Won」は、1962年に上映された、アメリカ西部開拓時代の1839年から1889年までの50年間を「ある開拓一家」の視点から描いたアメリカ映画のタイトルからの借用。今回のライブ音源がアメリカ西海岸でのものなので、その様を「西部開拓」になぞらえたのだろう。
しっかり凄いライブ音源が21世紀になって出てきたもんだ。きっとペイジはもっともっと、こういうライブ音源を持っているだろう。出して欲しいなあ、もうちょっと出して欲しいなあ。
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