Randy Meisner

2024年1月 7日 (日)

『Randy Meisner (1978)』です

ランディ・マイズナー(Randy Meisner)言えば、ウエストコースト・ロックの雄、イーグルスのオリジナル・メンバーの一人。ベース担当。1977年、ドン・ヘンリーとグレン・フライのイジメに遭い、イーグルスの中で居心地が悪くなったマイズナーは、1977年のコンサート・ツアー中に脱退。若干の休養期間の後にソロ活動を開始する。

『Randy Meisner(1978)』(写真左)。1978年の作品。ランディー・マイズナーには、自分の名前がタイトルになっているアルバムが2枚あって紛らわしいんだが(もう一枚は1982年リリース)、このソロ・デビュー・アルバムは、日本では『テイク・イット・トゥー・ザ・リミット』という邦題で発売されている。

このマイズナーの初ソロ盤、マイズナーのペンによる新曲はひとつも収められない、加えて、バックのサポート・メンバーは、名は売れていないが、腕の良いスタジオ・ミュージシャンが中心。J.D.サウザー、バイロン・バーライン、デヴィッド・キャシディー、ヴィクター・フェルドマン、マーティー・ペイチなど、有名なロック畑のミュージシャンと、一部、ジャズ畑のミュージシャンが参加しているところが「通好み」。

腕が良いのが演奏通じて判るくらい、バックのサポート・メンバーは充実していて、演奏自体はシンプルなんだが、味のある演奏で結構、良い感じ。このシンプルな演奏が、ロックの原点に戻っているようで、意外と聴き答えがある。ウェストコースト・ロックって、こういうシンプルな演奏の方が「らしく」て良い。
 

Randy-meisner_album

 
収録されたカヴァー曲は、意外にもR&B系の曲が多い。マイズナーの好みなんだろう。ドリフターズのヒットで有名な「Save The Last Dance For Me(ラストダンスは私に)」にはニヤリ。エリック・クラプトンが取り上げたことでも知られる「Please Be With Me」はとてもいいカヴァー。ジミー・ソウルのヒット曲だった「If You Wanna Be Happy」も良い出来。確かにカヴァー曲だけでも結構楽しめる内容になっている。

収録曲の中での最大の聴きものは、イーグルス時代のマイズナーの代表曲である「Take It To The Limit」の再演。この曲、イーグルスでの、ストリングスが分厚く荘厳で壮大なアレンジは、ちょっと「トゥー・マッチ」と感じていた。しかし、このソロ盤でのセルフ・カヴァーはピアノとアコギだけをバックにしたシンプルなもの。マイズナーも丁寧に感情を込めて唄い上げていて、しみじみと聴ける、感じ入る。

リリース当時、我が国のロック評論家筋では、アルバム自体の評価はあまり芳しいものでは無かったが、振り返って聴いてみると、そんなに酷い内容では無いどころか、ロックの原点に戻った様なシンプルな演奏は、本来のウェストコースト・ロックらしくて良い。

そんなシンプルな演奏と共に、マイズナーの「爽やかさと切なさが同居した味のあるボーカル」を楽しむことが出来る。 僕の中では評価の高い、ウェストコースト・ロックの佳作の一枚です。

 

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