Derek and The Dominos・Inside Story
このところ、音楽関係の書籍で、面白そうな本の発売が相次いでいる。本については、子供の時、欲しい本(漫画本以外)を見つけたらお小遣いに関係なく、買い与えてくれたので、本は相当読んだ。この習慣を社会人になっても継続していて、欲しい本があったら、金に糸目をつけず、買うことにしている。
最近は、Webで検索して在庫の有無を調べて購入できるようになったので助かるが、本っていうもの、読みたい本を見つけたときに買っておかないと、お小遣いが貯まったら買おう、なんて悠長なことを言っていたら、お小遣いが貯まった頃には、店頭から姿を消していて、他の書店を探しても無い、ということが良くある。そういう経験もあって、今でも読みたい本があれば、よっぽど高価な本でない限り、即ゲットである。
今回購入したのは『名盤の裏側:デレク&ザ・ドミノス・インサイド・ストーリー』(写真左)。シンコーミュージック・エンタテイメントからの出版である。この表紙のアルバム・ジャケットの写真を見ればすぐ判る。デレク&ザ・ドミノスの永遠の名盤「いとしのレイラ」のレコーディングについての「実話&裏話」集である。そういえば、昨年11月に洋書で発売されて話題となっていたのを思い出して、即ゲット。
読んでみると、なかなか面白い。エリック・クラプトン(Eric Clapton)のバイオグラフィーから、ジョージ・ハリスンの妻だったパティ・ボイドとクラプトンの有名な不倫劇に関する話題、そして、メインのデレク&ドミノスとしてレコーディングに臨んだ「いとしのレイラ」セッションの模様、故デュアン・オールマンなどアルバムで重要な役割を果たした参加メンバーの逸話、関係者へのインタヴュー、などなど、なかなか興味深い記事の数々は、読んでいてなかなかに面白い。
特に、デレク&ドミノスの「いとしのレイラ」にまつわる伝説や逸話、レコーディングの概要、背景など、この「いとしのレイラ」というアルバムを長年聴き込んできたマニアにとっては、今までさまざまなルートから得た「いとしのレイラ」に関する情報を整理し、確認する、という「振り返り」にピッタリの本である。
この本を読み進めながら、「いとしのレイラ」を聴き進めると、今までと違った角度でのリスニングが出来て、この永遠の名盤に更なる深みを添えること間違い無し。読み進めるうちに、「え〜っ、そうだったのか」とか「え〜っ、これ、デュアンが弾いていたのとちゃうんか〜」とか「このフレーズ、クラプトンが作ったんとちゃうんか〜」とか、時々、新しい発見があったりして楽しいです。
★ コメント&TBは、全て「松和のマスター」が読んでから公開される仕組みです。表示されるまで少し時間がかかります(本業との兼ね合いで半日〜1日かかる時もあります・・・ごめんなさい)。公開されたくないご意見、ご感想はその旨を添えて送信してください。
最近のコメント