夏はウエストコースト・ロック
夏になると聴きたくなる70年代ロック。ダントツは「イーグルス(Eagles)」である。
イーグルスに出会ったのは、高校2年生の時であった。小学生の頃から、ゴスペルやカントリー&ウエスタンなど、アメリカン・ルーツ・ミュージック好きである。イーグルスの「Take It Easy」を初めて聴いた時、ああ、良いバンドだなあ、と思った。それ以来、イーグルスはウエストコースト・ロックの中でも、大のお気に入りである。
特に、好きなアルバムが、Eagles『One Of These Nights』(写真左)。1975年の作品。4作目にして、初の全米ナンバー1を記録した大ヒットアルバム。このアルバムには、学生時代の思い出が一杯詰まっていて、今でも好きだし、今でも聴いては感動して、情緒不安定な時にはウルウルしてしまう(笑)。
3曲目の「Hollywood Waltz」は大好きな曲で、イーグルスの楽曲の中では、全く話題に上がらない曲だが、僕はこの曲が大好きだ。イーグルズの楽曲の中でも5本の指に入る名曲だと思っている。このアメリカン・ルーツ・ミュージック満載のワルツはいつ聴いても良い。情緒的なスチールギター、郷愁を煽るマンドリンの調べ。印象的なボーカル。そして、イーグルスならではの爽快感溢れるコーラス。
6曲目の「Take It to the Limit」は、もっと好きな曲だ。勇壮なストリングスのアレンジ。印象的な歌詞。ランディ・マイズナーの名バラード。そして、このアルバムで、グループを去るバーニー・レドンによるアルバム最終曲「 I Wish You Peace」。胸がキュンと締め付けられる様な、情感溢れる、やさしい曲。
ふと高校3年生の夏を思い出す。学園祭向けの映画を作っていた頃。
映画が出来るのかどうか、出来たとして皆の評価はどうなのか、そして、この映画を作り終えた後、僕には何が残るのか。結構なプレッシャーと孤独感の中、撮影の準備に、夏休みはほとんど毎日、学校に来て、映研の部室にこもっていた。演出の確認、シナリオの手直し、撮影アングルの検討、そんな孤独な作業のバックで、イーグルスの『One Of These Nights』が流れていた。
「Hollywood Waltz」「Take It to the Limit」「 I Wish You Peace」を聴くと、しみじみとしてしまう。夏の終わり、夏休みの終わり、綺麗な夕焼けを見ながら、一人で部室に残っていて、これらの曲がかかると、なぜか郷愁を感じ、寂寞感を感じて、不覚にもはらはらと涙した。そんなことを、今でも思い出すことがある。
しかし「One Of These Nights」の様なファンキーな曲もある。「Vision」の様なリズミックな曲もある。そして、極めつけは「Lyin' Eyes」。軽快なメロディーと重厚で美しいハーモニー。疾走感と爽快感溢れる、ウエストコースト・ロックを代表する名曲名演の一曲。
これらのポジティブな曲を聴くと、郷愁と寂寞感を乗り越え、明日に向けてのやる気と克己心が芽生えるのだ。
東日本大震災から12年9ヶ月。忘れてはならない。常に関与し続ける。がんばろう東北。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。

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