プログレッシブ・ロック

2024年8月 3日 (土)

Premiata Forneria Marconi『Chocolate Kings』

プログレッシブ・ロックのアルバムの棚卸しをしていた時、イタリアン・プログレの雄・PFM(Premiata Forneria Marconiの略称)のアルバムに出くわした。今を去ること35年ほど前、高校時代にずいぶんお世話になったプログレバンドのPFM。そのPFMのアルバムの中に久しく顔を見ていないアルバムがあった。

Premiata Forneria Marconi『Chocolate Kings』(写真)。1975年の作品。ちなみにパーソネルは、Bernardo Lanzetti (vo), Franco Mussida (g, voice), Flavio Premoli (key, vo), Mauro Pagani (fl, vln, vo), Patrick Djivas (b, vo), Franz Di Cioccio (ds, vo)。

ライヴ盤『Cook - Live In USA』やコンピレーション盤『Award-Winning Marconi Bakery』等を経て、オリジナルのスタジオ・アルバムとして6作目となる僕にとって、この『Chocolate Kings』は、あまり印象の良く無いアルバムになる。まあ、今となっては懐かしい思い出なんだけどね。

このアルバムが発売された頃は、僕はいっぱしの「プログレ小僧」となっていて、このPFMの新作を期待して待っていた。そして、FMの番組でオンエアされるのを、珍しくステレオの前に座って、ジッと聴き耳を立てていたのを覚えている。が、聴き終えて、ガッカリした。今から振り返れば、懐かしい思い出である。

この新作に向けて、英語によるヴォーカルを強化する為に、ACQUA FRAGILE のベルナルド・ランゼッティを新メンバーに迎えた。これが失敗の元だろう。声の質が如何にもロックな感じで繊細さの微塵もない。ただ大声を出して、平坦に歌っている感じで、すごく平凡な感じがする。
 

Chocolate_kings

 
力技的な演奏力を前面に出した豪快なイメージのアルバムであり、今までの「売り」だった、クラシカルで、繊細かつ幽玄な世界は全く消え失せていた。

どうして、こんなイメージ・チェンジを図ったのだろう。米国進出を焦ったのか。でも、このアルバムは「痛烈に米国を皮肉った」アルバムなんだよな。この歌詞の内容で、米国で売れるはずがない。

この『Chocolate Kings』は、PFMの本来の良さが失われたアルバムではある。1975年、今から思えば、この時期がプログレ衰退の始まった年だった。そして、PFMも自らの良さを捨て去って、凡庸なバンドへと衰退した。この『Chocolate Kings』を聴いて、失望して以来、PFMは聴かなくなった。そんな象徴的なアルバムである。

でも、PFMは、僕に英国や米国以外の国にも優れたロック・バンドがいて、それらのバンドは、当然、自分たちの国の過去からの音楽遺産を踏襲して、それぞれが独自の音世界を形成している、ということを教えてくれた。

今聴いても、デビュー当時から1975年までのPFMには素晴らしいものがある。こんなバンドを、多感な高校時代、リアルタイムに体験できたことは幸せなことだったと思っている。
 
 
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2024年8月 2日 (金)

Premiata Forneria Marconi『Photos of Ghosts』

イタリアン・プログレの雄といえば「PFM」。「PFM」は「Premiata Forneria Marconi」 の略称。カタカナ表記で書くと、プレミアタ・フォルネリア・マルコーニ。イタリアが世界に誇るプログレッシヴ・ロック・グループである。イタリアン・ロックの最高峰であり、プログレッシヴ・ロックの至宝。

「プレミアタ・フォルネリア・マルコーニ」の意味するところは、EL&Pの様に、プレミアタさんとフォルネリアさんとマルコーニさん、3人の姓を取って名付けたものでは無い。このバンド名を初めて聞いた時はてっきりそう思った。

しかし、メンバーがインタビューで答えるには「選ばれたマルコーニという名のパン屋さん」の意味だそうだ(笑)。北イタリアのブレッシアには、マルコーニという、パン屋のチェーン店があったらしい。なぜ、彼らが、パン屋さんの名前をバンド名にしたかは不明。(あまりに長いバンド名なので、以降、PFMと略します)

Premiata Forneria Marconi『Photos of Ghosts』(写真)。 邦題「幻の映像」。ちなみにパーソネルは、Franco Mussida (g, theorbo, mandocello,vo), Flavio Premoli (key, tubular bells, vo), Mauro Pagani (fl, piccolo, vln, vo), Giorgio Piazza (b, vo), Franz Di Cioccio (ds, perc, vo), Peter Sinfield (english lyrics, producer)。

そんなPFMのアルバムの中で、僕が初めて手にして聴いたスタジオ録音盤が、英語盤として1973年に発表された第3作目のスタジオ録音盤。
 

Photos_of_ghosts

 
このアルバムは、ピート・シンフィールドが英詩を担当し、EL&Pが主催するマンティコア・レーベルからリリースされた。 イタリアン・プログレッシブ・ロックの優れた音楽性をアピールするとともに、欧州プログレの世界進出の先駆けとなった作品。 その優れた内容はプログレ好きの国々で絶賛された。

ダイナミックで骨太、体力勝負的なライブアルバム『Cook - Live In USA』を聴いた後、このアルバムを購入したので、このアルバムの持つ、繊細かつ幽玄な世界がなんとなく「かったるしく」て、物足りない気分を味わったのを覚えている。

当時はまだ若かったんですね。楽しみにしていた2曲目の「Celebration」など、ライブ盤に比べると、テンポも遅くて温和しめの演奏でガッカリ(笑)。

今の耳で聴くと、この繊細かつ幽玄な世界は素晴らしい。当時のプログレというロックのフォーマットの中で、これだけ繊細な音世界を表現出来るって凄い。当時のイタリアン・プログレの実力を感じます。今では、再生装置の性能も上がって、この幽玄な世界がとても心地良く響きます。

何と言っても冒頭1曲目「River Of Life」のスケールの大きな演奏は感動もの。全体を通して、美しい旋律あり、激しい展開あり、スケールが大きく、かつ繊細な面も持ち合わせ、緩急自在の演奏力を駆使した素晴らしいアルバムだと思います。
  
 
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2024年8月 1日 (木)

Premiata Forneria Marconi『Cook』

プログレッシブ・ロックとは、1960年代後半のイギリスに現れたロックのジャンル・スタイルの一つ。日本における一般的な略称は「プログレ」。

「プログレ」は、ロックのみならず、他ジャンルの影響を反映した、前衛的あるいは先進的(つまり、プログレッシブ)、かつ、実験的な音楽。クラシックやジャズや民族音楽など、その音楽のアプローチや演奏法にとどまらず、歌詞など精神的な世界までも取り込もうとしていた。

しかし軸足はあくまでロックの側にあり、「プログレッシブ」という形容は、「ロックのジャンル音楽として」先進的(プログレッシブ)であるという認識が正しい。演奏表現に関する精神性や技術力が著しく高く、アルバム全体を一つの作品とする「コンセプト・アルバム」的な作品がほとんどで、大作・長尺主義傾向にある長時間の曲が特徴(Wikipediaより引用)。

イタリアでは、何故かは判らないが、1970年代、プログレッシブ・ロックが流行った。流行ったというか、プログレのジャンルの中では、有力なバンドがイタリアに揃っていた。つまり、イタリアは「プログレ」先進国であった。そんなイタリア・プログレのバンドの中に「Premiata Forneria Marconi」というバンドがある。

Premiata Forneria Marconi(略称「PFM」)。カタカナ表記で書くと、プレミアタ・フォルネリア・マルコーニ。イタリアが世界に誇るプログレッシヴ・ロック・グループである。イタリアン・ロックの最高峰であり、プログレッシヴ・ロックの至宝。
 

Pfm_cook

 
「プレミアタ・フォルネリア・マルコーニ」の意味するところは、プレミアタさんとフォルネリアさんとマルコーニさん、3人の姓を取って名付けたものでは無い(笑)。「選ばれたマルコーニという名のパン屋さん」という意味だそうだ。北イタリアのブレッシアには、マルコーニという、パン屋のチェーン店があったらしい。なぜ、彼らが、パン屋さんの名前をバンド名にしたかは不明。

Premiata Forneria Marconi『Cook』(写真)。1975年のリリース。ちなみにパーソネルは、Franco Mussida (g, vo), Mauro Pagani (fl, vln, vo), Flavio Premoli (org, p, Mellotron, Moog, vo), Jan Patrick Djivas (b), Franz Di Cioccio (ds, vo)。僕が、PFMのアルバムの中で、今まで一番聴いた回数が多いアルバム。

PFMの初のライブ・アルバムで、PFMのハードな面が良く出ていて、ロマン溢れる抒情的な部分との対比が素晴らしい、僕の大のお気に入り。恐らく、既出の正式盤の中では出色の出来。

で、このPFMの『Cook』は、1975年のリリース。当然、当時はLP1枚でのリリース。全編約50分の目眩くプログレッシブ・ロックの世界ではあるが、当然、元々のライブ音源から編集されていて、ちょっと聴き足りないもどかしさが付きまとう。

そんな不満を解消する「完全盤」がある。この1975年に出したライヴ盤『Cook』に、元音源が本編と一部ダブるとはいえ、2010年リミックスの74年録音のライヴを丸々加えた3枚組がリリースされている。目玉は、Disc2とDisc3に収録された、1974年8月31日のセントラルパーク公演の9曲(87分)。音源としては、オリジナルのライヴ盤『Cook』と被るのもあるようですが「気にしない」(笑)。
 
 
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2022年12月 6日 (火)

Complete Keys to Ascension

1975年、先輩から借り受けた、LP3枚組大作ライブ盤『Yes Songs』を聴いて以来、37年間、このバンドのファンであり続けている。そのバンド名とは「Yes]。日本語で「はい」。なんとポジティブなバンド名だろう(笑)。

このバンドは常にポジティブ。バンドのメンバーはコロコロ替わる。しかし、バンド経験者の顔ぶれは一定していて、常に新顔が入る訳では無い。ある特定のメンバーの顔ぶれの中で脱退したり、再加入したり。それでも、その時々で、名作を生み出したりするのだから、バンドのメンバー編成についても実にポジティブなバンドである。

このメンバーだけはバンドの個性として外せないという拘りもあっさり捨て去るポジティブさ。バンドの個性を決定付ける大きな要素の一つが「ボーカル」。イエスのボーカルと言えば、ジョン・アンダーソンだが、これも2008年にあっさりと捨て去った。「良く似た声であれば問題無い」。なんてポジティブなんだ(笑)。

何度も、自分の都合だけでバンドを出たり入ったりするキーボード。リック・ウェイクマンは、イエスに5回加入し、5回も脱退している(笑)。それでも、イエスはこの我が儘なキーボードが望めば必ず受け入れる。なんてポジティブなんだ(笑)。

このメンバーがコロコロ替わるが、そのバンドの個性的な演奏のスタイルと音は変わらない、本当に不思議なプログレッシブ・ロックのバンドである。しかし、このバンドの超絶技巧なテクニックを駆使した圧倒的な演奏力と、クラシックに影響された、長尺でコンセプトの秘めた構築美溢れる演奏展開。プログレ・バンドの中で、その演奏力と構築力について、このイエスの右に出るバンドは無い。

そんなイエスのバンドとしての力量を感じることの出来るアルバムと言えば「ライブ盤」だろう。そんなライブ盤としては、1973年リリースのLP3枚組大作ライブ盤『Yes Songs』が有名。これは凄い内容のライブ盤で、イエスの初期のパフォーマンスの「異常なほど高いレベル」の演奏を聴くことが出来る。
 

Complete_keys_to_ascension_1

 
そして、その後のイエスを総括する優れた内容のライブ盤がなかなか出なかったが、1996年『Keys to Ascension』、1997年『Keys to Ascension 2』と立て続けに、優れた「スタジオ新録とライヴ音源の抱き合わせ盤」がリリースされた。現在では、この2組のアルバムを統合して『Complete Keys to Ascension』(写真左)としてリリースされている。

これがまあ、素晴らしい内容のアルバムに仕上がっているのだ。特にライブ・パートが秀逸。結論から言ってしまうと、先に話題にした、イエス初期のライブ盤の傑作『Yes Songs』に続く、イエスの1995年までの演奏経歴を総括した、素晴らしい内容、素晴らしい選曲のライブ・パートと言って良い内容である。

ちなみにパーソネルは、Jon Anderson (vo), Chris Squire (b), Steve Howe(g), Rick Wakeman (key), Alan White (ds)。偶然にも、1973年リリースのLP3枚組大作ライブ盤『Yes Songs』と同一のパーソネル。イエスの往年の黄金期を形成したメンバーである。

とにかくライブ・パートの選曲が良い。イエスの歴史の中で「定番中の定番」、つまり「これは外せない」曲について、しっかり収録しており、「これはイエス・マニアが喜ぶ」選曲やなあ、と感心する曲もしっかりと収録されている。

そして、1990年代の機材の進歩、成熟のお陰で、このライブ・パートの音もなかなか洗練されている。音が良いロックのライブ音源には歴史的名盤が多い。そう言えば、1973年リリースのLP3枚組大作ライブ盤『Yes Songs』も音が良かった。この『Complete Keys to Ascension』のライブ・バーとも、音も分離が良く、デジタルっぽく音が細ったりしていない。

このスタジオ新録とライヴ音源の抱き合わせ盤『Complete Keys to Ascension』は、イエス・マニアとしては必須のアイテムだろう。プログレ・ファンについては一度は聴いて欲しいレベルのCDである。イエスを初めて体験しようとする方々にはお勧めしない。

往年のイエスの演奏力とイエスの個性、イエスのアプローチに馴れ親しんでこそ、このスタジオ新録とライヴ音源の抱き合わせ盤『Complete Keys to Ascension』の価値と立ち位置が理解出来る。そんな、イエス・マニアにとって踏み絵の様な「スタジオ新録とライヴ音源の抱き合わせ盤」である。 
 
 

東日本大震災から11年8ヶ月。忘れてはならない。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。
 
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70年代イエスの音「ABWH」

日曜日のブログは「ジャズの合間の耳休め」。今日はプログレッシブ・ロック(略して「プログレ」)の話題を。ロックというジャンルにとらわれることなく、他ジャンルの影響をも反映した、前衛的あるいは先進的(プログレッシブ)かつ実験的なロックの総称。1970年代に一世を風靡し、現代においてもスタイルの拡散・細分化が進んでいる。

ジャズ者になる前、高校生時代の前半は完璧な「プログレ小僧」だった私こと松和のマスター。ジャズ者になってからも、インスト中心のプログレは「ジャズの合間の耳休め」に最適。21世紀になってからは、プログレ好盤の大人買いを進め、まずまずのコレクションになった。

今回、気になっているブツがあって、どうしようかな、と悩んでいたのだが、遂に入手するに至り、このブツの入手が切っ掛けとなって、伝説のプログレバンド「イエス」のアルバムを聴き直すことになってしまっている。まあ、意外と「イエス」がお気に入りなので、懐かしみながら楽しみながらの聴き直しである。

そんな聴き直しの中、かなり久し振りに聴いて感心したアルバムがある。『Anderson Bruford Wakeman Howe』(写真)。4人の主要メンバーのセカンド・ネームを羅列しただけのバンド名をそのままアルバム名にした、やっつけ感満載のプログレ盤である。1989年のリリース。邦題は『閃光』。邦題の真に意味するところは未だに不明である(笑)。

この羅列された4人の主要メンバーのセカンド・ネームを見れば「ああ、これはイエスのメンバーが集まって作ったアルバムなんや」と直ぐに判る。Wikipediaによると以下の様な結成経緯を経たバンドだということが判る。

「1980年代、イエス再結成後の活動に於いて、新メンバー、トレヴァー・ラビン(g, vo, key)のイニシアティヴによってコマーシャル化していったことに幻滅したジョン・アンダーソン(vo)が、1988年にイエスを脱退し、『こわれもの』や『危機』を発表した頃のような、1970年代にあった創造性を蘇らせようと当時のメンツを呼び寄せて結成したバンドである。略称は「ABWH」。
 

Anderson_bruford_wakeman_howe_1

 
確かにその通りで、この『Anderson Bruford Wakeman Howe』に詰まっている音世界は、1970年代のイエスの音世界を踏襲している。が、1989年の録音である。録音環境はデジタルに移行しているので、アルバムに収録されている音は明らかにデジタルっぽい。音の雰囲気は明らかに「70年代イエス」なので、録音の音の雰囲気にも凝って欲しかったなあ、というのが本音。

主要メンバー4人、「70年代イエス」は5人。あれ、誰がいないのか、と見渡して見ると、ベースのクリス・スクワイアがいません。ということで、この『Anderson Bruford Wakeman Howe』を聴いて、これが「70年代イエス」の音だよ、と言われて、何かが足らないなあ、と思う貴方は完璧な「イエス者」です。確かに、あの太いブンブン・エレベの音が無いので、これが実に物足りない(笑)。

加えて、7曲目の「Teakbois」だけは、ちょっとなあ、という雰囲気な楽曲で惜しい。「ワールド・ミュージック」へのアプローチと捉えれば聞こえが良いのですが、この楽曲の冒頭のカリブ音楽のリズムやサウンド、さらに3分前後からのどことなく、60年代モータウン風のコーラス、5分前後のラテン音楽風のコーラスなど、「70年代イエス」の音世界とは全く無縁というか、このアルバムで唯一の「大いなる違和感」を感じるトラックです。

7曲目の「Teakbois」を除けば、「70年代イエス」の再現と言っても良いとは思いますが、この楽曲だけはどうにも、いつ聴いても「ひき」ます(笑)。それでも、この『Anderson Bruford Wakeman Howe』は、「70年代イエス」の音世界の再現としては、まずまずの出来でしょう。往年の「イエス者」の方々も概ね良好な評価に落ちついています。

アルバム・ジャケットもロジャー・ディーンのイラストが復活していて、往年のイエス者からすれば嬉しい限りのアルバムです。でも、この「Anderson Bruford Wakeman Howe」というバンドもこの一枚で終わり。本当に、お家騒動の好きなイエスのメンバー達ではあります。
 
 

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モラーツの『Story of i』

パトリック・モラーツ(Patrick Moraz)は1944年6月生まれのスイス出身のキーボディストである。プログレッシブ・ロックの雄、イエスの三代目キーボード奏者として、『リレイヤー』というアルバムで、僕は彼の名前を知った。1974年の暮れのことである。

そんな彼がリリースしたソロ盤がこれ。Patrick Moraz『The Story of i』(写真)である。1976年6月のリリース。僕は、イエスの『リレイヤー』のパトリック・モラーツのキーボードが大好きで、このソロ盤には過度の期待を持って購入に至った。リリースされて、ほぼ直後に手にした思い出がある。

が、聴いてみて、当時は「ガッカリ」。リック・ウェイクマンの『The Six Wives of Henry VIII』の様な、ロック系の大仕掛けなキーボード盤を期待していたので、このモラーツの『The Story of i』には当惑した。で、暫くはお蔵入り。というか、10年以上、まともに聴か無かったのではないかしら。

このモラーツの『The Story of i』の良さに気がついたのは、購入してから10年以上経ってからである。フュージョン・ジャズやクロスオーバー・ジャズについて、一応の見識を持って聴くことが出来る様になり、客観的にそれぞれのアルバムに対して評価をすることが出来る様になってからである。

このモラーツの『The Story of i』は、ロックのキーボード盤として聴くと絶対に違和感を感じる。この『The Story of i』は、プログレッシブ・ロックのマナーをベースに、ワールド・ミュージックやサイケデリック・ロックとの融合がメインのフュージョン・ジャズ、若しくは、クロスオーバー・ジャズの好盤として聴いた方がしっくり来る。
 

Story_of_i_1

 
アフリカン・ネイティブな響きもあれば、ブラジリアン・テイスト溢れるリズム&ビートもある。サイケデリック・ロックなアブストラクトな一面もあれば、プログレッシブ・ロックの様なコンセプチュアルなナンバーもある。

やはり、この盤はまさしく、フュージョン・ジャズ、若しくは、クロスオーバー・ジャズの好盤として聴いた方がしっくり来るなあ。

ちなみにパーソネルは、Patrick Moraz (key), John McBurnie, Vivienne McAuliffe (vo), Ray Gomez, Jean de Antoni (g), Jeff Berlin (b), Alphonse Mouzon, Andy Newmark (ds), The Percussionists of Rio de Janeiro。

う~ん、なるほど。パーソネルを見渡せば、このモラーツの『The Story of i』は、やっぱり、ロックのキーボード盤では無いな。このパーソネルから見て、ワールド・ミュージックやサイケデリック・ロックとの融合がメインのフュージョン・ジャズ、若しくは、クロスオーバー・ジャズの好盤である。

プログレッシブ・ロック+フュージョン・サンバな冒頭の「Inpact」や、プログレッシブ・ロック+トロピカルな「Cachaca」。プログレッシブ・ロック+AOR的ソフト&メロウな「Dancing Now」。プログレッシブ・ロックのマナーをベースにした、良質なフュージョン・ジャズ、若しくは、クロスオーバー・ジャズが展開される好盤である。
 
 

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Yes『Fly From Here』を聴く

ジャズの合間の「耳休め」。1970年代ロック発祥のプログレッシブ・ロックのアルバムを聴く。僕にとっての「三大プログレ・バンド」と言えば、イエス、ピンク・フロイド、キング・クリムゾン。こうやって並べてみると、どれもまだ活動中のバンドではないか。よって、新アルバムが出たら、ついつい手が出る。昔からの馴染みで「ポチッ」としてしまうんやなあ(笑)。

今から3年半ほど前になるが、イエスの10年ぶりとなる新アルバムが出た。2011年の夏、そのアルバムとは、Yes『Fly From Here』(写真左)。アルバム・ジャケットからして、完璧に「Yes」している。まったくもって素敵なロジャー・ディーンのイラストが味わい深い、イエスらしいジャケット。ジャケットのど真ん中、ちょっと上にあの「Yesのロゴ」。昔からのイエス者にとっては「たまらない」。

しかし、この新アルバム、イエスの往年のボーカリスト、ジョン・アンダーソン抜きのイエスなのだ。ちなみに核となるパーソネルは、Chris Squire (b,vo), Steve Howe (g,vo), Alan White (ds), Geoff Downes (key), Benoit David (vo)。イエスのオリジナル・メンバーからすると、メイン・ボーカルのジョン・アンダーソンとキーボードのリック・ウェイクマンがいない。

イエスと言えば、イエスのバンドの個性と特徴を決定付ける要素として、ジョン・アンダーソンのボーカルとリック・ウェイクマンのキーボードが挙げられるだけに、この二人のいない「イエス」って、どうなんの、って感じで、このアルバムを入手し、聴き始めた。

が、いやいや、それは杞憂でした。このアルバムに詰まっている音は、やっぱり「イエス」の音でした。盟友Trevor Hornがプロデュースです。ということは『Drama』の音やね、と思って収録曲のタイトルを見たら、トレバーとジェフでのアルバム『Drama』の頃のライブのみでの演奏曲「We Can Fly From Here」を発展させた組曲「Fly From Here」から始まる。
 

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ポップなプログレッシブ・ロックが展開される。耳に優しく、聴き易いプログレ。変に転調したり、変則拍子を繰り出したりしない。安心、安定な展開が心落ち着くプログレッシブ・ロック。良い感じです。今の時代にピッタリの雰囲気。いや~ビックリしました。嬉しい意外性とでも言ったら良いのか、もっと、昔のクラシック・イエスの音を踏襲するかと思っていたのですが、良い意味で期待を裏切られました。

ベノワ・ディヴィッドのボーカルも良好。ジョン・アンダーソンそっくりのボーカルなんて揶揄されますが、確かに声質は似ています。が、アンダーソンそっくりではありません。雰囲気が合っている、という感じですかね。でも、声質と雰囲気が合っているので、ベノワ・ディヴィッドの歌声をもってしても、このアルバムの音世界は紛れもなく「イエスの音世界」です。

キー・ボードがジェフ・ダウンズなので、さすがに「およよ」と思う部分も無いことは無いのですが、気になるほどでは無いです。恐らく、ハウとスクワイアのバック・ボーカルが「イエス」なんで、キーボードのダウンズならでは手癖が気にならないのでしょう。

しかし、素晴らしいですね。1969年にデビューしたプログレ・バンド「イエス」。この『Fly From Here』がリリースされた2011年、まだまだ「イエス」は進化している。ジョン・アンダーソンとクリス・スクワイアあっての「イエス」なんだが、ジョン・アンダーソン抜きでも成立する「柔軟性のある進化」を聴いたような気がする。

ポップにドラマティックに仕上がったこの『Fly From Here』を聴くにつけ、プロデューサーのトレーバー・ホーンの腕前は流石やなあ、と思いっきり感心したりする。往年のイエス者の方々にも、最近の若きプログレ者の方々にも、十分にアピールし、十分に聴き応えを与えてくれる、久々のプログレの佳作です。まだまだ「イエス」は眠らない。
 
 

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ハイレゾの『海洋地形学の物語』

ハイレゾ・オーディオ。ハイレゾ・オーディオとは、音楽用CDを超える音質の音楽データの総称。「ハイレゾ音源」と呼ばれることもある。バーチャル音楽喫茶『松和』では、今年の初めからチャレンジしてきた。

やはり、音を聴いた時の感覚がCDとは全く違う。それはまあ、ハイレゾ音源の情報力は音楽CDの情報量の約3倍~6.5倍にもなるので、音の密度、情報量が圧倒的に違う。言葉で簡単に表すと、スタジオ録音時の原曲に近い高音質で、CDではスペック上、再生出来ない音域となる空気感・臨場感の部分まで感じること出来るのだ。

そんな「ハイレゾ音源」で、1970年代のロックの名盤を聴き直しているのだが、これがまた存外に楽しい。1970年代当時、ハイスペックなオーディオ装置で聴かせてもらった情報量の多い、空気感・臨場感を感じられる音に近く、高音質という部分では、上質なデジタル録音的な質の高さ。現在、所有するまずまずのオーディオ装置でも、相当のレベルの音がでるので、とにかく楽しい。

そんな1970年代のロックのハイレゾ音源で、本当に久し振りに聴き直したアルバムが、Yes『Tales from Topographic Oceans』(写真左)。邦題は『海洋地形学の物語』。1973年リリースのプログレッシブ・ロック・バンドのイエスの6作目にして初の2枚組アルバム。

イエスというプログレ・バンドは、そのソング・ライティングと演奏能力の高さをバックに、聴く側の要請に誠実に応える、オーケストラルで長時間に渡る壮大な展開を基にした、聴き易く判り易いプログレ曲を演奏するバンドなんだが、この『海洋地形学の物語』だけは難物である。

聴けば判るのだが、もともと長時間に渡る壮大なプログレ曲は、クラシックの交響曲や交響詩の曲の展開を踏襲した、演奏として「起承転結」を明確にした構築力のある演奏が多い。イエスというバンドは、そんなプログレ曲的な演奏が大得意なバンドなんだが、この『海洋地形学の物語』だけは例外なのだ。
 

Yes_tales_from_topographic_oceans_1  

 
一言で言えば「音のコラージュ」。イエスが来日公演で東京に滞在していた時、リーダー兼ボーカリストのジョン・アンダーソンが、ホテルの自室で読んだヒンドゥー教の経典からヒントを得て、ツアー中にスティーヴ・ハウとの共同作業で構想をまとめたもの。

曲の編集段階では、ほとんどジョン・アンダーソンの一人舞台だったらしく、メンバーそれぞれも、どの演奏パートがどの曲のどの部分に使われたのか、良く判らなかったそうだ。それが不満となって、ドラムのビル・ブルーフォード、キーボードのリック・ウェイクマンが脱退した曰く付くのアルバムとなった。

1曲1曲が相当に長く、内容的には非常に難解。演奏をパーツ化して切り貼りしているので、演奏として「起承転結」を明確にした構築力は薄れ、逆に幻想感と抽象性が強くなり、歌詞や曲想は難解。キャッチャーで印象的なフレーズもあるにはあるのだが、長続きせず、アブストラクトな展開に突如切り替わったりする。とまあ、手っ取り早く言えば「失敗作」であろう。

しかし、この難解な長編アルバムを「ハイレゾ音源」で聴くと、音のコラージュの部分の解像度が上がり、様々な音が重ねられている部分の分解能が上がり、音のエッジが円やかになって聴き易さが上がって、なんとか最後まで聴き通せるレベルにまでになった。「ハイレゾ音源」のお陰で、僕にとっては、この『海洋地形学の物語』が鑑賞に耐えるレベルにまでなった訳である。

ハイレゾ・オーディオは、今まで聴いてきたアルバムの印象がガラッと変わる可能性を秘めている。それほどまでに、ハイレゾ音源の情報量は圧倒的である。今回、このイエスの『海洋地形学の物語』を聴いて、その意義を再確認した次第。
 
 

東日本大震災から11年8ヶ月。忘れてはならない。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。
 
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『地底探検』発売40周年記念盤

1970年代前半から中盤にかけて、プログレッシブ・ロック(略してプログレ)の流行期、プログレのキーボード奏者は、EL&Pのキース・エマーソンとYESのリック・ウェイクマンの二人が人気を二分していた。つまりは「君はエマーソン派か、ウェイクマン派か」と言う訳だ。

体育会系武闘派キーボード奏者のエマーソンと、文化系浪漫派キーボード奏者のウェイクマンは、全くスタイルは異なるのだが、不思議なことに、共に自らの作なるクラシック系のインストルメンタル大作を録音し、アルバムとして残すのに執心した。

エマーソンは、EL&P『Works, Vol.1(ELP四部作)』で「ピアノ協奏曲第1番」を録音している。そして、ウェイクマンは、ロンドン交響楽団との共演で『Journey to the Centre of the Earth(地底探検)』を録音した。どちらの作品も、ロック系のミュージシャンが作曲し演奏する作品としては極めて特異な存在である。 どちらもクラシックのマナーに則った作曲を施し、演奏している。

僕は「ウェイクマン派」だったので、この『Journey to the Centre of the Earth(地底探検)』(写真右)には、特別な思い入れがある。1975年当時、僕が生まれて初めて外タレのコンサートに行ったのが、このウェイクマンの『地底探検』ツアーの日本公演だったのだ。確か、大阪厚生年金会館だったと記憶している(1975年1月20日だったと思う)。

さて、この『地底探検』であるが、もちろん当時LPでも購入したし、CDリイシュー盤も所有している。しかし、このバージョンって、LP2枚組のボリュームをLP1枚に縮退して収録した為、幾つかのパートをカットしたものとなっていた。確かに、曲と曲の間のつなぎがちょっとぎこちない部分が散見されて、LPを聴いた当初は、リックの作曲能力を疑ったりしたものだ(笑)。

しかし、1975年のワールド・ツアーの後、オーケストラのスコア譜を紛失。その後の長い間、『地底探検』のオーケストラとの再演とフルバージョンの演奏が困難になっていたが、2011年なって突然、行方不明になっていたスコアが見つかり、それにより、この『地底探検』のフルバージョンの再演が可能となった。
 

Journey_to_the_centre_of_the_earth_1

 
そして、今回、この『地底探検』の発売40周年を記念し、この『地底探検』のフルバージョンの再演レコーディングをリバッケージした、『地底探検』のエクスパンデット・ヴァージョン(写真左)が登場した。ロジャー・ディーンによるニュー・アートワークでリパッケージされたデジパック仕様のジャケットは、なかなかに味がある。

僕は、この『地底探検』のフルバージョンの再演レコーディングを聴くのは、今回が初めて。通して聴き終えた印象としては、1974年当時、LP2枚組のボリュームをLP1枚に縮退して収録したが故の、演奏全体のつなぎの悪さ、ぎこちなさが払拭されて、「オーケストラ+コーラス+プログレッシブ・ロック」という、クラシック基調のロック組曲として、完成度の高いものに改善されたなあ、と感じた。

途中で切った感じが全く無い、スムースな全体の演奏の流れに、この『地底探検』が持っていた組曲的ポテンシャルは高いものがあったんやなあ、と単純にウェイクマンの作曲能力に感心した。全体の展開はLP時代と同様なのだが、当然、録音技術と楽器も含めた演奏技術の進歩があるので、今回の再演レコーディングの方が音が良いし、演奏内容も良い。

しかし、このウェイクマンの『地底探検』って、1974年当時、全英1位を獲得した事実にもビックリしたが、今までに、全世界で1500万枚ものセールスを記録した、という事実にもビックリした。日本でもLP盤発売当時から「際もの」扱いされてきた感じの作品なんだが、欧米ではまた違った評価があるんですね。

まあ、ウェイクマン派の僕としては、意外とこの『地底探検』の音世界もお気に入りなんで、この欧米での評価には安堵しました(笑)。
 
 

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アーサー王と円卓の騎士たち

70年代プログレッシブ・ロックのアイドルの一人、リック・ウェイクマン。彼のキーボードについては、とてもお気に入りだった訳だが、何故か高校時代、僕の周りにはリック・ウェイクマンを愛でるロック者はいなかった。周りは皆、キース・エマーソン派やったなあ。

さて、そんなリック・ウェイクマン、ソロ作の第一弾が『The Six Wives of Henry VIII(ヘンリー8世と6人の妻)』、第二弾が『Journey to the Centre of the Earth(地底探検)』と意欲的な企画ものアルバムをリリースしてきた。

が、第一作は、思いっきり肩に力が入った直球勝負的な、とにかくあらゆる種類のキーボード弾きまくりという、ちょっと躁状態に似たロックなソロアルバムで、リック・ウェイクマンのマニアには喜ばれる内容ではあるが、あまり一般受けするものではなかった。

ちなみに第二作は、今度は一般受けするには、やはりクラシックとの融合だろう、と目の付け所は良かったのだが、かなりクラシックよりの壮大な音楽になってしまい、しかも予算の関係での短縮版としてリリースせざるを得ない状況もあり、ちょっと消化不良的な印象が残った。それでも当時は意外と売れたけどね。英国ヒットチャートでは1位に輝いている。

さて、前2作のソロ盤の反省を基に、ロックとクラシックの融合のバランスが程良く、ロック・バンドとオーケストラの同化が一番上手くいった企画ものアルバムが、第三弾の『The Myths and Legends of King Arthur and the Knights of the Round Table(アーサー王と円卓の騎士たち)』(写真)である。1975年のリリースになる。

1975年と言えば、僕は高校二年生。このアルバムについての想い出は多々あるんだが、まず思い出すのが、このアルバムを買う金が無くて、FMのエアチェックに頼った時のこと。FM大阪のビート・オン・プラザである。この番組で、リック・ウェイクマンの「アーサー王」がオンエアされるのは、FM番組雑誌でチェック済み。
 

Wakeman_arthur

 
しかし、クラブ活動の関係上、午後6時からの放送は間に合わない(当時エアチェック用のタイマーは持っていなかった)。しかし、このFM番組、日が替わって夜中の3時から再放送があった。この夜中の3時の再放送でのエアチェック一発勝負である。絶対に寝てはいけない。夜中の3時まで必死で起きていて、エアチェックに成功。翌日、映研の部室にエアチェックほやほやのカセットを持ち込んで、満足感一杯になりながら、聴き込んだことを覚えている。

さて、このアルバムの内容は、絵に描いた様なロックとクラシックとの融合で、クラシックの部分のアレンジがちょっと古くさいところが気になるが、クラシック・オペラの雰囲気で聴くには相応のアレンジなんだろう。今の耳で聴いても、そのアレンジは古い。古典的で俗っぽい、大衆受けするアレンジではある。

それでも、このアルバムについては、前2作同様、リック・ウェイクマンのキーボード・プレイを存分に愛でることが出来る。結局のところ、リック・ウェイクマンのソロ作である。リック・ウェイクマンのソロが一番映え、リック・ウェイクマンのプレイが一番冴えている。

しかし、このロックとクラシックの融合のテーマに「アーサー王」を持ってくるところは、リック・ウェイクマンもあざといなあ。「アーサー王」については英国人にとっては基本的に「ツボ」である。この「アーサー王」をテーマにロックとクラシックの融合にチャレンジしてみました、と言われるだけで、もうその手に落ちたも同然。日本人についても英国人とあまり変わりが無いんでしょうね、その感覚は(笑)。

僕達の様な「リック・ウェイクマン者」にとってはマスト・アイテムなアルバムですね。本当に、リック・ウェイクマンのキーボード・プレイを心ゆくまで楽しむことが出来ます。今から振り返って聴き直してみると、さて、プログレ者の方々に絶対お勧めかと言われれば、ちょっと趣味性が高いかなあ、とも思います。普通のプログレ者の方々には、このアルバムは、ちょっとチャレンジブルかもしれません(笑)。
 
 

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